怒られて辛い時の考え方

「怒っている人は、実は愛を求めている。」

日常の中で、誰かの怒りに直面することもありますよね?
同僚、友人、家族、さらには知らない人とさえ、私たちは時折、予期せぬ怒りを目にすることがあります。怒りを目の前にした時、どう反応するかは、あなたの考え方次第で変えることが可能です。

多くの場合、怒りに対して私たちは「この人は自分に対して腹を立てている」とか、「何か自分が悪いことをしたからこんなことになったんだ」といった思い込みにとらわれがちです。そして、その思い込みから、無意識に自分を責めたり、対立を恐れたりして、心が苦しくなることもあります。はたまた、「ふざけるな!」「負けるものか」と対立を起こしてしまうこともあるかもしれません。

ですが、怒りの裏には、実は「恐れ」や「傷つき」を抱えている場合が多いのです。そして、その根底にあるのは、私たちが想像するよりもずっと深いところで「愛を求めている」という欲求です。

怒りの背景にあるもの:恐れと愛の渇望

怒りという感情は、二次感情と言われ、本当はその背後に、悲しみなどを含む恐れの感情があるのです。例えば、何か大切なものが脅かされたり、自己が否定されたりした時、人は防衛本能から怒りを感じます。でも、その根底にあるのは、愛されたいという願い、認められたいという欲求です。

私たちが誰かの怒りに対して反応する時、無意識にその人の恐れや痛みを感じ取っていることがよくあります。相手は、自分の存在を守ろうとして怒っているだけなのかもしれません。そして、その怒りが他の誰かに向けられているとしても、それは決してその相手が悪いというわけではなく、その人自身が抱えている不安や恐れ、あるいは愛への渇望が形を変えて現れているだけなのです。

自分ごととして受け止めすぎないで

そのため、相手が怒っている時に自分を責めたり、すぐに反応してしまうのは、実は無用な苦しみを招く原因になってしまいます。「どうしてこんなに怒られなければいけないんだろう」「私が悪かったのだろうか?」と悩むこともあるかもしれません。しかし、その怒りの本質は、必ずしもあなたに向けられたものではありません。相手の恐れや痛み、そしてその裏に隠された愛の不足が表面化しているだけなのです。

相手が怒っているとき、冷静になり、「この人が本当に必要としているのは何だろう?」と考えてみてください。怒りの背後にあるものを理解しようとすることで、あなたの心はもっと軽くなるはずです。

職場など、自分の失敗のせいで怒られた時も、「何でこんなことをしてしまったんだろう?」「なんて私はダメなんだ」と、自分を責めたり、変えれない過去を悔やんで落ち込むのではなく、失敗してしまったこと、迷惑をかけてしまったことは、真摯に謝り、どうすれば同じ過ちを起こさず済むか、これからどうすればいいかに目を向けることで、失敗をプラスに変えていくことができると思いますよ!

どうすれば相手に寄り添えるか?

では、どうすればそのような怒りを受け止め、相手に寄り添うことができるのでしょうか?

  1. 感情をそのまま受け止める
    怒っている相手に対して、まずはその感情を否定せず受け入れることが大切です。人はみんな理解して欲しいと思っています。「あなたが今、怒っていることは理解できるよ」と共感を示すだけでも、相手は心を開きやすくなります。
  2. 相手の恐れに寄り添う
    相手が怒っている理由は、恐れや不安から来ていることが多いです。恐れに寄り添い、どんな不安を抱えているのかを聞いてあげることで、怒りは少しずつ落ち着いていくでしょう。
  3. 自分を責めない
    相手の怒りを自分の問題だと思い込まないことが重要です。あなたが悪いわけではなく、相手が抱えている問題や痛みが表に出ているだけです。自分自身を大切にし、冷静に対処することが、相手にも良い影響を与えます。

    同じ怒りの次元に引っ張られて、怒りで返してしまうと、解決はできません。恐れの状態から行動して、良い結果が生まれることはないのです。あなたが、愛と思いやりの視点で対応できるようになると、自然と周りに振り回されなくなっていきます。

自分の心を守るために

繰り返しになりますが、大切なことは、相手の怒りや恐れをすべて自分のものとして受け止めないことです。相手がどんなに怒っていたとしても、それは相手の問題であり、あなたの問題ではありません。自分を守るためには、感情の境界線を引くことが大切です。相手の怒りに巻き込まれず、冷静に対応することで、あなた自身の心を守りながら、相手にも適切に寄り添うことができるのです。

怒りは、私たちが思うほど悪いものではありません。全ての感情はどれも等しく大切なもので、無視されるべきではないのです。ただ、感情のままに怒りを露わにしてくる場合は、表現の方法が誤っているだけかもしれません。それだけ、なりふり構えないほど、辛い思いをしているということです。そして、その裏には「愛されたい」「認められたい」という深い願いが隠れているのです。だから、怒りを目の前にした時、深呼吸をして、相手の恐れや愛の渇望を理解し、冷静に対応することが大切です。

相手の怒りに振り回されず、優しさと共感で心を通わせることができれば、あなたの周りの人々との関係は、もっと深く、温かくなることでしょう。

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